某回転すし店に習う、客単価をアップさせる方法。

こんにちは、井口です。

随分前のお話になるのですが・・・「くら寿司」に行きました。

回転すしと言えば「くら寿司派」だったので、学生の頃はよく友達と行っていました。^^

大人になった今でも、たま~に行きます。

で、そんな「くら寿司」なのですが、

客単価をアップさせる方法

が、とても上手いのです。

「客単価」とは、お客様がそのお店で購入した商品の総額の事を指しています。くら寿司の場合、1皿¥100なので10皿食べたとしたら客単価は¥1000です。

その客単価をアップさせる為の施策として、あるものが非常に活躍しているのです。

一体、なんだと思いますか?

答えは「ビッくらポン」です。

「ビッくらポン」って知っていますか?

お皿を5枚入れると、オリジナルのゲームが勝手に始まり、運が良ければ「当たり」が出るアレです。

こんな感じでお皿を入れる所があり、ここに5枚入れると1ゲームが始まります。

当たりが出ると、こんな感じの景品がもらえるのです。

このゲーム、子どもが楽しめますし、景品の種類は早いスパンで入れ替わるので、結構人気なのだそうです。

一見、普通のゲームですがまさにこのゲームが、くら寿司の「客単価」をアップさせるとても重要な役割を果たしているのです。

 

ビッくらポンで客単価をあげる仕組み

ピッくらぽんで客単価をアップさせるには「ある条件」が必要になります。

こちらの画像がまさにその「条件」を満たしている状態です。

こちらの画像は、

「お腹いっぱい食べたしそろそろ出よう」

と言っていた時に撮ったものです。

お皿が19枚になっています。

もうお分かり頂けましたでしょうか?

そう、あと一枚お皿を入れれば、あのゲームが1回できるのです。

「せっかくだしあと1枚食べよう」

「キリが悪いからあと1枚食べよう」

「子どもが喜ぶからあと1枚食べよう」

色々な思いがあって、ついつい1枚を食べてしまうのです。

「本当は食べる必要のなかった1枚」を、お客さんに食べてもらうことができるのです。なぜなら20皿目を入れるとゲームが始まるからです。

これ、最強だと思いませんか?

仮にこの条件で残り1枚を食べる人が100人中50人いたとしたら、5000円の売上を確保できます。

ピーク時にはもっと多くのお客さんが入るので、考え出すとニヤニヤが止まりませんね。笑

このように、くら寿司にある何気ないゲームも、客単価アップに大きく貢献しているのです。

客単価をアップさせるのは簡単なことではありません。なので、くら寿司のゲームは本当に素晴らしいと思っています。

何か自分のビジネスにも活かせるようにぜひ見習いたいところです。^^

ちなみに僕もこのあとしっかり20枚目を食べました。笑

キリが悪い数字は嫌いなので仕方のないことです。。。^^;笑

 

ゲーミフィケーションという考え方

今回取り上げたくら寿司の事例ですが、あとから調べてみると「ゲーミフィケーション」という仕組みなのだそうです。

「ゲーミフィケーション」とは、

「ゲームに使われている構造をゲームとは別の分野で応用すること」

らしいです。

お客さんに継続的に利用してもらう為に、ゲームで使われている要素(レベルアップなど)をビジネスに活かす仕組みの事ですね。

スーパーやコンビニのポイントカードなどがそれですね。

「ゲーミフィケーション」の特徴として、

1、明確な目標が設定されている

2、目標を達成する為の課題と報酬が設定されている

3、これが常に可視化できる状態になっている

このような形になっている事が多いです。

今回のくら寿司の例に当てはめると、

1、明確な目標
→お皿5枚食べてゲームへ挑戦する権利を得て勝利する

2、目標を達成する為の課題と報酬
→ゲームで勝つと景品がもらえる

3、これが常に可視化できる状態
→注文するパネルに現在の皿の数を記載

こんな感じですね。

「お寿司を食べてお腹を満腹にする」という目的が「お皿を5枚集める」に変わり、結果的に客単価がアップしています。

すごくよく考えられていますよね。

 

「ゲーミフィケーション」をビジネスに活かす事で、簡単に客単価アップにつなげる事もできます。そして、会社内でもこの考え方を活かして社員のやる気を上げる事だって出来ると思います。

今、そういった仕組みも考えているのですが、なかなか面白そうです。^^

 

それでは本日は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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5件のコメント

お久しぶりです。

大阪に家族旅行に行った部長が、「くら寿司のガチャポンシステム」に驚いてお土産話をしてくれました。
食べ盛りの息子さんがいたので、結局50皿食べたとかww
(そのころ、広島にはまだなかった)

でも、それは15年くらい前の話。
くら寿司はそれくらい昔からマーケティングの最先端にいたんですな。

罠ですねー。
最近は、あと1円でポイント的な場合でも、ポイントの為に浪費?する習慣なくなりました。
サンクコストとからしいですが、どちらに進めど一通的な習慣になる場合あるから、思考の出発点見張る様にしてる感じです。

おはようございます。
とても勉強になりました。
「ゲーミフィケーション」ノートにメモらせて戴きました。

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