こんにちは、井口です。
進化の激しいネット広告。僕の会社では複数の広告媒体を扱っているのですが、その中でも最近「TikTok広告」の進化が顕著です。
進化すればするほど良くなっていく
と思われがちですが実はそうでもなく、
新しい機能が追加されたらまずは試してみる
→ダメならもとに戻す
という事を繰り返します。
ネット広告は運用データを見れば良いか悪いか判断できますからそこはメリットです。
ただし、ちょっとした変更を加えるだけで一気にダメになる(費用対効果が合っていたのに突然合わなくなったりする)事も多々あります。
最近では、TikTok広告における入札タイプにて「最小単価入札」を試しています。
TikTok広告には、下記2つの配信方法があります。
・目標達成単価上限
・最小単価入札
基本的には「目標達成単価上限」で運用していたのですが、
予算がなかなか消化されづらい
という課題がありました。しかも頻繁に。
せっかく良い記事LPとクリエイティブがあっても予算が消化されないと全く意味がありません。
そこで今回、試しに今まで一度も使った事のない「最小単価入札」という方法で広告を配信してみました。
その結果を記しておきます。
「最小単価入札」は予算消化優先型の配信方法
TikTok広告における配信方法に関して言うと、
【1】目標CPAを事前に設定しておく配信方法
【2】予算をとにかく消化して最大限の結果を狙う配信方法
大まかに分けるとこれら2つの方法があります。
目標CPAを設定しておくと費用対効果が合いやすくなるので、実際にはこちら(【1】)で運用していました。
ただ、目標CPAを設定しておくという方法にはデメリットもあり、
その目標CPAが守れなければ広告が自動で配信抑制してしまう
という懸念もあります。
例えば、目標CPA=10,000円で設定している時に、予算10,000円を消化してCVが0件だったケース。
このケースでは、その後の予算消化が鈍くなっていき徐々に配信自体されなくなっていきます。
CVが出ていないから配信が抑制されていく
という考え方でOKなのですが、時々目標CPAが守れているのに予算が消化されない事があります。
これは、アフィリエイトならではの問題でして、
実際にCV(成約)が計測されるのはASP側なので、ASPのCVデータが広告媒体側にうまく反映されない事があるのです。
そうなってしまうと、実際はCVしているのに広告媒体側ではCVしていないという状況になってしまいうまく運用できません。
そもそも計測する媒体が2箇所あるので気をつけていても起こってしまう問題なので、諦めていました。
そんな状況で目をつけたのが今回の「最小単価入札」です。
最小単価入札とは?
「最小単価入札」とは、
予算を最大限に活用して結果の数を最大化する。
予算が増えることで結果の単価が高くなる可能性があります。
※公式サイトの説明より引用
と、公式サイトで説明されています。
つまり、
目標CPAは決めずに予算の消化を最優先する
という設定です。
もちろんCVしなければ予算が消化されるだけなので諸刃の剣ではあります。
しかし、
ある程度誘導率が高くて効果の見込める記事LPとクリエイティブが完成していれば「最小単価入札」で配信してしまう方が良い
という結果になりました。
こちらが実際に運用したデータです。
「目標達成単価上限」で運用していた時(1日~16日)は1日数百円程度の消化でしたが、「最小単価入札」に切り替えたら(17日~19日)しっかりと10,000円を消化しています。
予算を消化してくれるのでアクセスが集まり、CVもしっかりとれています。
もしTikTok広告にて予算が消化されない事が続くようでしたら「最小単価入札」を試してみるの一つの解決策と言えそうです。
○注意点
ただし、注意点があります。
初めて運用開始する記事LPとクリエイティブで最小単価入札にて運用すると、予算ばかり消化されてしまうので危険です。
その時は「目標達成単価上限」で運用を始め、その後に「最小単価入札」に横展開していくのがベストかなという印象です。
初めて運用する記事LPはどのような結果になるか読めないので、慎重に運用する必要があるかなと思います。
まとめ
結論としては、
既に誘導率の良い記事LPとクリエイティブができていれば、「最小単価入札」でどんどん予算消化して運用してみるのが良い
という結論に至りました。
TikTok広告運用の参考になると幸いです。
それでは本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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